2010年7月19日月曜日

田川律著「りつ つくる あるく うたう」

田川さんのまとまった文章を読むのは 久し振りの事。
80年代に出た「日本のフォーク&ロック史~志はどこへ」以来だ。
90年以降に出版された田川さんの本は、
知る事もない内に、新刊としては入手できなくなっていた。
なんか良く分からないが田川さんの本だと思えるとしたら、
75年の「まるで転がる石みたいだった」以来かな。

70年代初め 総経理の好むミュージッシャンの事を書く
「音楽評論家」として 田川さんを知った。

70年代後半 「ジャン・ジャン」とかの豊田勇造ライブで、
フラフラ来ては、フラフラ帰っていく 田川さんを見る。
80年代前半 「勇造6日間ライブ」で 田川さんに出演して頂いたり、
呑みながら「お話し」して頂いたりした。
一度は、田川さんのマンションに泊めて頂いた記憶がある。
その頃は、田川さんは料理する人、編み物をする人だったり、舞監をする人だった。
誰かのライナー・ノートで、御自分の事を「賑やかし」とか呼んでいた。
当時頂いた年賀状には「とうとう半世紀生きてもうた」とある。


あの頃 既に田川さんは、「おっちゃん」だった。

2000年を過ぎてからは、「雲遊天下」「ぐるり」で田川さんの文章を読む。
「タカダワタル的」で、久し振りに動いて喋る田川さんを見る。
最近は、唄をうたって、ドキュメンタリー・フィルムの主役(?)だったりする。

もう「じっちゃん」のはずなのに、
まだ「おっちゃん」だし、何が稼業なのか相変わらず分からない。

2年前に出版された「りつ つくる うたう あるく」を読んで、
少しだけ 長年の疑問が解けた様な気がする。

田川さんは、田川さんと言う稼業なのだな、たぶん。


雲呑麺ドライと水餃スープ

なにも毎日 雲呑麺ドライじゃなくても いいのに、まだ続く屋台の旅。