2016年1月22日金曜日

週末シンガポール・マレーシアで ちょっと南国気分 下川祐治著

下川さんの週末アジア旅の最新刊を読了。
タイトル これまでのシリーズとも違い
前半中盤からかなり ヘビーな内容になっている。
僕も思う マレーシアとシンガポールは
東南アジアの他の国と 明らかに異なっている。

マレーシアから独立したシンガポール
下川さんは 追放されたと書いている。
東南アジア諸国で突出して経済発展を遂げた
シンガポールは 既に日本を追い抜いている。
世界中の国の中継点になる様に イメージし 実行し
自分のルールでしか 行動しない華人を
統率した 彷徨った客家人が作り上げ
この国は 政府のルールと税率で成り立っている。
この小さな国は 息をする事さえ窮屈だ。 

マレーシアの食事代とシンガポールの屋台の食事代は
価格は同じで 5RMは 5SGDだ。
マレーシアの感覚で このお代をつい払ってしまうが
為替上 3倍以上になる。
ましてや ちょっとしたレストランで食事をすると
税金が付く事もあって
日本で食べ 呑む2倍以上位を払う事になる。
そして シンガポーリアンは3枚舌だ。
華人も ああいえば 上祐で 印度人以上の
デビィエータだ。

そして 下川さんのマレーシア東海岸のビール苦境旅
パハン州、トレンガヌ州、ケランタン州 共にイスラム州だけど
北上するに従い イスラムが厳格になっていき
華語の看板が激減し マレー語とクルア~ン語の併記が全てになる。
ここは 完全にマレー・モスリムのエリアなのだ。

この国に住んで 24年 
多民族共存国家とは 建前で
何をどうしても 税金が投入されブミが優遇される。
汝 働かざるもの 食うべからずは 通用しない。
が 少し曖昧なのが 東南アジアのこの国だ。

コタバルで 下川さんも食べた紫ライス
マレー系では 色が付いてるだけで なにこれだが
華人のお家で食べたのは いろいろなスパイス(漢方)があって
とても 美味しかった。

いずれにしても 中学生の頃に読んだ
金子光晴の「マレー蘭印紀行」をテキストにし
まだ クロスロードの旅は続いて行くのだ。