愛するミュージッシャンのレコードが発売されなくなり
関東では ライブも少なくなっていった70年代後半から80年代
僕は一枚のLPと出合う ボーナス・トラックはソノシートさ。
何処で出会ったのか もう覚えてはいない。
でも 僕は このLPを聞きたかったから 巡り合えたんだろうな。
そのジャケットは ひたすら黒く 暗い。
そのシンガーの父が描いた絵 骸骨が横たわる。
が 片足の骨は 九の字に立っている。
まるで これから片足を立てながら 起き上がろうとするように。
まるで これから片足が沈みながら 永遠の眠りにつくように。
そして このシンガーは少し 沈みながら 歌い続ける。
身体一つの人達は 辛いモノで飯を食う
そして僕も 辛いモノをかけながら 飯を食う。
ほんのささやかな 倖せって奴の街の灯は 何処に点っているのだろうか?