押しても 引いても 重石状態のカンチなので
一人で 路地を徘徊する。
日曜の朝だからか 屋台がさほど開いてない
ホテルに戻って朝食する事にした。
と ホテルの前で 島ちゃん、さくら、杉Gが ウロウロ グルグルしてる。
もしもし おはようさん 三人さん♪
「徘徊して 屋台で朝御飯が食べたいんやけど
どっち行って 良いんか わからへんのや。
どっか連れてってぇな~」と。
ここで断って 怒られたり、教育的指導を受けると
ややこしくなるので 再び 3人と ゾロゾロ徘徊。バス・ターミナル近くの屋台で麺を食べる。
どうやって食べるか分からないが とりあえず 齧った。
部屋に戻ると カンチが涙目でシーツを咬んでた。
「何処行っとったん?寂しかったで~」と重石男が流し目をくれる。暫し カンチと他愛の無い話をしてたら 出発時間となった。
土産物屋にGO!
なんでこのツァーで土産物屋なんだっと心の中で憤っていたが消費税のリファンドで タイ人学生の奨学金にすると言う。
ならばと俺も 籠を持って御土産を買う。
草木染のパンツ、シャツを籠に入れていると
何故か ヒバリちゃん、さくらが パンツを俺の籠に入れる。
ここで 怒ると 後が大変なので 心優しい男は 泣きながらお代を払う。直ちゃんは 娘さん達への御土産なのか 抱えきれない位の御買い物。
大は小を兼ねる!
ワタルが トゥク・トゥクの玩具を買ったって言うので
俺は 床に転がり回って駄々を捏ね さくらに買ってもらう。
中華屋で昼食。
店に入るや 「餃子が食べた~い」と叫ぶ けい子ちゃん!煙草と酒を摂取し 呑みだめしておく。
さて ここからが 今回のメインイベント
列車に揺られ 20時間も南下する「バンコク・バタワース寝台列車の旅」だ。
しかも 列車内は禁酒・禁煙 もっとも過酷な旅程!
バンコク駅を総勢14人が ゾロゾロ ウロウロと構内をそぞろ歩いて
列車に 吸い込まれるように 乗り込み
部屋割り同様の相手と 座席に着いて チョット ホッコリ。
本を読んでるか、寝てるか、列車内を徘徊するかしかない。
が 我々のもっとも得意とする アホ・バカ話 ボケ・ツッコミが
出発から 延々と続く そして 笑い続ける さくらとさとっぺ。
車両内は、我々の喋り声と笑いが炸裂しつづけ
9歳のワタルは 夏休みの宿題をしながら
数時間後 晩飯が届く。グリーンカリーとトムヤンスープ。
ベッドが出来ると 気分は もう修学旅行の枕投げ状態。
上段に上るのに 途中でコアラ状態になる娘
落ちない様に御尻を支える夫 そして爆笑の雨霰。
が まだ午後8時なのだ。
周りの人達は、危ない集団状態の我々を尻目に
ベッドのカーテンを閉め始めた。善良な社会人の我々も 午後9時前には寝る事にする。
カンチが下、俺が上の体位で 愛に包まれながら
嗚呼 この列車の夜は更けて行くのだ。