2021年12月15日水曜日

世界屠畜紀行を読みながら

 内澤絢子著「世界屠畜紀行」を再々・・・読している。

2007年に解放出版社から刊行され 即買いした。

全人類の何割かが 食している肉。

 対象動物が屠ふられ 解体されるのかの工程及び どのように食べるかを世界各地で体験したレポートだ。

この本はオレにとって貴重で 何度も読み返している。 

1980年代 廃水処理屋になってから 毎月一回、時には 装置増設で数ヵ月 通っていたのが 屠場だった。

オレが処理(放流基準値以下に)しなければならない水は 何処から出て どう高濃度と低濃度を分別処理できるのかを知る為には 無粋な言い方をするには その工程を見る事なのだ。

20年位の違いがあるが 内澤がレポートした 工程は 物理的な技術の違いがあっても ほぼ同じ屠畜工程だ。

かつての屠場は 各地域にあり 前日夕方辺りに持ち込まれた 生物を朝早くから「つぶし」ていく。そして 昼飯食ったら上がりだった。

そこで働く人達は 腰皮ベルトの右に形状の異なるナイフ、左にはナイフを研ぐ棒状研磨 をぶらさげていた。そして 歩きながらシュ、シュっと研ぐのだ。

オレが 師匠から 与えられたミッションがある。

放血工程時のサンプルを採取し 何度何分で 煮凝りになるのか?そして どう装置化できるか? 

そして 小僧達が 一人、二人・・と脱落していった。