2019年9月14日土曜日

ボクと オバちゃんの雲呑麺と

ボクが このエリアに棲み始めたのは1992年だった。
華人のエリアでチョット歩いて行くと
ショップロットがあり
幾つかの コピティアムがあった。

そこの角のコピティアムが 
お気に入りで 週に何度も食べに行っていたんだ。
コピティアムに共生している いくつもかの屋台
店主の入れ替わりが数年ごとにおきるのだが
なぜか 左三軒だけが 相も変わらず 同じ屋台なのだ。
夫婦(多分)でやっている炒裸条屋 以前はバナナ・リーフに乗せていたが
最近は ラップに乗ってやってくる。
母さんと息子の猪丸麺屋。
そして 我が愛しの雲呑麺屋だ。

オバちゃんとオジちゃんが やっているのだが
オジちゃんは 青ネギを刻むだけで ほぼ何もしない
オバちゃんが麺を茹で特製のタレと和え 持ってくる。
オジちゃんは 新聞を読んでるだけだ。
ボクは夫婦かな と思っていたのだが
問うてみると 兄妹だった。

別に 特別に美味しい雲呑麺では無い
ボクは 麺と水餃を 生で打包する事が多かった。
オバちゃんが問う
タレはどうする?チリはどうする?
没要と答え 家で 好みの雲呑麺に仕上げ 食べた。

が ここの鶏モミジと冬菇の煮たのだけは
再現できなかった。
で モミジ煮物がある時は 店で食べる。
〆に モミジ煮込みの乳化した 汁を
雲呑麺に掛けて 食べるのが至福の時だ。

オバちゃんが 言う
「しばらく来なかったから 日本に帰っちゃんだと思ってたよ。」
「病気して 歩けなかったんだ」
「もう ダイジョウブかな 食べに来たんだから」
そして オバちゃんは いつもの様に いつもの14RMを徴収して行った。