2010年9月23日木曜日

20年はあっと言う間?

「あんたとも20年近くになるな~、
会った頃は未だ坊やだったのに、歳とったよな。
ここの火入れ式に出るのも 何度目になるかな?」
って 某大手ゼネコンのおっちゃんが言った。
副業顧客のプラント操業開始式の後、工場内を二人で歩いている時だった。

おっちゃんとは、数え切れない位 一緒の現場になったっけ。
特にこの工場は、18年の間で2,3年毎にプラントの増設、改造があり、
御客を含めた担当者のメンツが替わらず、和気藹藹とやってきたっけ。
だけど、この数年 定年退職した人が増え、代替わりし始めた。
おっちゃんも2,3年前に定年、契約で居残っている。
おっちゃんは、ゼネコンマンと言うより、土建屋の親方。
気の良い親方だ。

「永住権取るんですか?」と聞いてみる。
「一生住む気ないよ。契約終わったら、日本で隠居だ。
 この20年 あっと言う間だったよな!」って。

90年からの15年位、馬来西亞では工場新設、増設がドカドカあって、
ジェット・コースターに乗ってる様なもんだった。
おかげで、副業にうつつを抜かして、正業放りっぱなし状態。
18年前に出会った副業関係者の多くが、10歳前後 年上だったから、
そろそろ 定年を迎え 顔を見なくなっている。
この2,3年は、リーマンショックもあって、自分は副業業務に精が出ず、
すっかり隠居気分になっている。歳とるわけだ!
と 感傷的な気分になっていた。

「この御客さん、あれをここで起ち上げるみたいだな?」
「噂は、聞いてますよ」
「そしたら もう2年 契約延長すっか!」って、おっちゃん。

おっちゃん まだまだ 日本に帰る気が無いのね。