2014年4月13日日曜日

「愛のゆくえ」リチャード・ブローディガン著

原題は「The Abortion : An Historical Romance 1966
「堕胎:1966年 歴史的なロマンス」
この小説を最初に読んだのは 1975年で 新潮文庫版だ。

吉隆坡の紀伊国屋で いつもの様に
素敵なのに 誰も買わない本を拾うために
ハヤカワの棚をさぐっていて 見つけたよ。
2002年に再刊されていた。

私家版の本を置く図書館
他の社会に関わらず そこに棲む図書館員の男(わたし)
男が 愛した 完璧な身体の女ヴァイダ
二人は 堕胎の為に メキシコに旅する。

そんな ちょっとした旅と回帰のお話し。

終章で ヴァイダがターンテーブルに乗せたアルバム「ラバーソウル」
「誰が唄ってるんだい?」とわたし
「ジョン・レノン」とヴァイダが答える。

英国盤なのか 米国盤か分からない
わたしが聴いた曲は
それは「Norweisian Wood」かもしれない
なぜか 今でも「Run for Your Life」だと思っている。