2010年10月24日日曜日

醸豆腐の起源 其の二

漢字と中国語の発音で調べてみた。
マンダリンでNiang Dou Fuとなり、客家語でYong Tau Fooとなる。
漢字の意味では、豆腐は、両者とも豆腐を指すが、
「醸」の意味は、マンダリンで「醗酵する」、
日本語読みでは、「かもす」だからマンダリンの意味に近い。
客家語では、「詰める、入れる」の意味となる。
同じ漢字でも意味が違う。
客家は、移動先では周囲と交わらない様にした為に、
客家語は、他の中国語とは違う様だ。
豆腐、チリ、オクラなどに魚のすり身を詰めている形状と
馬来西亞での一般的な発音、漢字から言えば、
醸豆腐は、客家に由来する料理と考えていい。

また、幾つかの本、ブログの記載で、
「客家人が、中国北方から南方に移動して、
 餃子を作ろうにも小麦粉が無いので、
豆腐に挽肉を詰めたのが、醸豆腐の発生」と書かれている。
と言う事は、醸豆腐は中国南方での客家による料理となる。

香港で、豆腐に挽肉と蝦の粗微塵切りを詰めて焼き、
豆鼓のソースと蒸された料理を食べた事がある。
飲茶屋だったので、料理名が分からなかったが、醸豆腐だったのかも?

とても 乱暴かもしれないが、
東南アジアの「醸豆腐」の起源は、客家なのだと言いきってしまおう。

でも、ちょっと気になる事もあるので、其の三に続く。