2014年10月21日火曜日

Engineer Strange Love Machine!

お仕事の話ですが 英国に とある機械の検査に行きました。
私 とても ワクワクしていました。
なぜなら この機械が好きなのです。

これまで 設計したシステムで
大中小 手動、半自動、全自動と50基近く 触ってきた機械。
その名はフィルター・プレスだ!

今回のは 最大級のプレス 
2m2.5mの濾板が111
全幅4m 全長13m 全高6m フワフワ WOWOW!



 
他の機械が 主に回転運動で
忙しなくグルグルしつつ 五月蠅く音がし
「ねっ 見て 見て 頑張って お仕事してる ハッ ハッ!」
と所作が なんとも いやらしいのだ。

その点 このフィルタープレスの所作は なんとも 上品だ。
まず 濾過-圧搾工程では ドロドロ水を注入して
脱水 濾過 圧搾し 水を排除する。
この工程は 機械の目的の90%近くを担っているのに静寂です。
お仕事してるのかどうか 音からは判別できません。
時折 増す締めで 吐息をされるので あっ お仕事されてると 安心します。

 

 大いなる幻影を終え この方は雄叫びをあげられます。(コアブロー)
まるで ゴジラやガメラが 休息から戦いに赴く時の様に。

 ここからは 賑やかし 板を動かす子が ジャカ ジャカ動き
板を開け 板状のケーキを落とします。
この時に 各種の脱滓補助機御能があるけれど
今回の英国製では 思わずニヤリとした。
板を搬送中に 何度か行ったり来たりし
板がスイングするのだ!

まるで ダンスの様に。思わず Wow!と漏らすと
英国人が サムズ・アップして 満面の笑み。

 

動きは 楽しいけど ケーキが綺麗に落ちるかどうかは 別だけどね English Man!
そして 全てのパーツがホームに戻り
この方は 次のお仕事を 静かに待ちます。
なんて 奥ゆかしいのだろう 好きさ 好きさ そんな君が。

なのですが この機械を動かす時に 
私が最も愛する事がある。

発酵後のドロドロを脱水 圧搾する。
圧搾したケーキは。。。。

もしも 濾液が 日本酒だったら~♪

もしも ケーキが酒粕だったら~♪

そうやって いつまでも 仕事は続いて行く~♪