2017年11月17日金曜日

僕はLCCでこんなふうに旅をする 下川裕治著

大好きな過酷旅ライター 下川さんの最新刊を読了。

俺は 1989年位から 仕事で東南アジアに出張し始めた。
出張とは 仕事なので 個人休暇旅行ではない。
が 短期でも 長期でも 仕事の隙間、隙間で 街を歩く。

その頃は ネットなんてあってないようなものだから
アジアの街の情報は 本を読むしかない。
その頃の 俺の アジア三大ライターは、
森枝卓司、蔵前仁一、下川裕治だった。

で LCCだけど
アジアでは 俺の居るマレーシアの エアーアジアがほぼ発祥だ。

かつて 俺の国では 国内線は マレーシア航空が独占していた。
出張で打ち合わせに行き 早く終わっても
何にも無い 地方空港で 何時間も待つしかなかった。
それも 屋根掛けだけの 外で。
欠航になった時には 300km位をタクシーで帰った時もあった。

エアーアジアに 初めて乗ったのは 2005,6年頃のコタバルだ。
打ち合わせが早く終わってしまい。
居所が無いので とりあえず空港へ。
帰りの飛行機まで 4時間さ。
フライト画面を見ると 1時間後にエアーアジアがあった。
エアーアジアで吉隆坡に帰ろう。
駄目もとで チケットカウンターに行くと
数十RMだったので 即購入。
チェックインカウンターで渡された搭乗券は まるでレジ・レシート。
その上 座席番号も記載されていない。
全席自由席の噂は本当なのだった。

出張なので 総務に飛行機の予約を頼む
が 国内線、ほぼ国内線のシンガポールでは
帰りに エアーアジアの便があれば チケットを捨て
とっとと帰る事にした。
座席が狭かろうが 機内サービスが有料だろうが
たかが 一時間のフライトだ。
0.4RMをコインスロットルに入れれば
シートベルトだって 使えるのだ。

がっ LCCってホントに安いのだろうか?
以前 仕事ではなく ペナンから KLの便を予約した。
正確に言うと 友人に購入してもらった。
友人が言う 貴方 荷物以下の人だったんだねと。
なんと 座席料よりも 預け荷物料が数倍するのだ。
俺は 荷物より安いのかと 夜の河原に頭を打ち付けた。