2019年1月3日木曜日

佐野眞一著「唐牛伝」

佐野眞一さんの著作は 幾つも読んできた。

オレが10代前半の頃 街で観た70年安保が過ぎ
残り火の中 党的な闘いと
もう少し 違う闘いがあった頃。

あの人は 予備校の先生
あの人は 沖仲士で暮らしていると。

唐牛さんって 60年安保の人がいて
時には 居酒屋のおやじ 時には 北で漁師を
時には 南の島で洞窟で生活してるって
話を聞いた事があった。

なんか 凄い人らしいって。

断片的な情報が耳に入っても
なにせ 唐牛さん 何も書いてないし
酒飲みだし。

佐野さんの「唐牛伝」で 幾つかの事が分かった。
もっと自由に いろんな人と生きたかっただけなんだ。

本の中のたかだか4行だけど
福田恒存の立場を越えた文章は 沁みる。
「私とは全く反対の立場でありながら、私が最も好意をもつ主流派諸君に忠告する、
先生とは手を切りたまへ、ついでに。共産党から、貰ったニックネームのトロッキストを
自称する衒学趣味から足を洗いたまへ。歴史を手本とする教養主義を棄てたまへ。
警官より物を知ってをり、郷里の百姓に物を教えるうるなどいふ夢から覚めたまへ。」

思想に自由あれ 精神に自由あれ 行動に自由あれ。