2016年3月6日日曜日

「The Danish Girl 」VS「Carol」@ SQキネマ そして「少年愛の美学」と月

今回の旅に持参した本は
松岡正剛「稲垣足穂さん」 荒俣宏+松岡正剛「月と幻想科学」だ。
「少年愛と月」は 40年以上の思考のテーマ。

って 一文字も読まず
SQキネマで「The Danish Girl」と「Carol」を鑑賞した。

「The Danish Girl」は 偶々 妻ゲルダのモデルをした事で
本来の自分に目覚め 性転換手術(卵巣移植も)した
リリー・エルベの映画。


「Carol」は、パトリシア・ハイスミスの小説「The Price is Salt」
テレーズとキャロルの女性間情愛をテーマにした映画。



どちらも 「美しくも愛に燃え」だ。
登場人物は 儚く 悲しく 美しい。

が この二つの映画に決して表出しない テーゼがある。
最も美しい 情愛は
解放されている管にある世界だ。
閉ざされている管の情愛は 決して 解放の美に向かわず
何処かで 閉塞し 終わりを迎える。

そして 今 稲垣足穂に戻るのが 美学だ。