現在 バタバタと試運転中の汚染水処理装置。
副業的に激しく反応してしまった。
セシウム吸着塔を納入したKurionのサイトに、
6月9日付け東電名義の下記英文PDFファイルがあった。
「Summary of radioactive accumulated water treatment system」
処理装置構成は
1.油水分離器:汚染水中の油分を除去
2.セシウム吸着塔:ゼオライトにセシウムを吸着除去(Kurion納入)
3.凝集分離:凝集加圧浮上+高速凝集沈殿(Areva納入)
4.RO逆浸透:上記処理水の脱塩 透過水を冷却水として再利用
5.真空蒸発濃縮機:RO濃縮液を蒸発濃縮、蒸留水は冷却水として再利用
排水処理の装置構成は、非常に分かりやすい。
設計緒元が正しいのかどうかは別にして
放射性物質特殊技術云々っていっても、
排水処理としては基本的な方法ですね。
2、3の装置は、欧米系の水処理会社によくある汎用パッケージ品。
高速凝集沈殿設備にActifloとあるので、Veoria製だ。
バタバタしながら運転しようとしているのが、2,3の設備
4,5の設備は、8月運転とある。
汚濁物質を水系から分離して、濃縮するのが排水処理の基本だ。
処理装置が本格稼働後の最も考慮すべき事なのに、
このサマリーの中で全く触れらていない事がある。
破瓜後の吸着材(ゼオライト)、凝集分離の発生汚泥、
真空蒸発濃縮機の濃縮液を どう処理・保管するのかと言う事だ。
多分ドラム詰めやセメント固化するのだろうけど、
この処理・保管が明確で無いのに、
汚染水処理装置を稼働しても、
減容された高濃度濃縮物で もっと頭を悩ます事になってしまう。
そう言えば この凝集分離設備、発生汚泥の脱水機が無いな~?
そんな日には、Clay Pot Yee Mee 亙堡伊麺(堡は、正しくは土が火です)
ま~ 言って見れば鍋焼きチキンラーメンです。