男は 溜息を吐息を吐く。
両側からは 嬌声しか聞こえない。
見続けている スクリーンでは
黒点が 動き 増え続ける。
ほとんど聞こえない耳には
これを管理して 標準化して 意識を向上させなければと
漏れ伝わる。
動き続ける黒点は増え続け
目の前が暗くなる。
さて 少しだけ 目の前を明るくしに行こう。
もう 何十年も 繰り返してきたように。
また この人に会う為に
また 誰かに会う為に。
で 御飯を一緒に食べ
お酒を呑みながら
他愛の無いお話をしよう。
そして その人の唄を聴こう。