俺が大好きな男 サクマに刺激されて
DVDを引きづり出して観てしまった。
井筒監督の「パッチギ!」の続編だ。
この二つの映画は 年代 地域設定が
1968年京都と1974年東京だ。
俺の小学生後半 独りで電車を乗り継いで
中野の進学教室に行っていた時と
上板橋の高校に通っていた時だ。
池袋から山手線に乗り お菓子工場を過ぎた辺り
線路沿いには チョット広がった地べたで
何かがばら撒かれ そこから何かを拾う仕事をする人達が居た。
高校に通うには 赤羽線に乗る。
十条駅と東十条駅は 歩ける距離だ。
まだ乱暴者が居て 赤羽線はパッチギそのものが日常だった。
高校一年 自己紹介で
中学までは日本姓でしたが
ここからは 朝鮮姓の趙ヨンチュンだと
長身リーゼントの奴が言った。
なぜか気が合って 俺達は
一緒にバンドをしたり
働いてからも 子供ができてからも
家族ぐるみで お互いの家を行き来した。
奴は 薬剤師を辞め 親爺の仕事をし始めたのが
地上げとバブルの頃だ。
でも 俺達は 渋谷のガード下やら 新宿ションベン横丁で
呑んでた。
バブルがはじけて
奴とは連絡がつかない
三茶の家に行ってみたが もぬけの殻だった。
ヨンチュン 呑もうぜ 弾こうぜ 歌おうぜ!
一緒にやった さるまたの歌をさ。