今日メールが届いた 俺と 檳城の舎弟宛てに
六月の株主総会で 退任すると。
俺と舎弟は この兄貴と
引退生活を馬来西亞で過ごしている 叔父貴は
感謝しても しきれない恩義ある 二人だ。
この二人に惹かれて 俺も舎弟も
所属していた会社を辞め
ここにいることにした。
兄貴の家族が来馬するまでと
家族が帰った後の 数年間
俺が作った夕食を摘まみながら
ほぼ毎日 一緒に呑み
馬鹿話やら 真面目な話やら
時には 技術的な事で喧嘩をして過ごした。
兄貴が 日本に帰ってからも
関東に出張する時は いつも一緒に呑んできた。
本社から 出向して来る人は ドンドン 代わり
情報の共有とか 戦略的受注とか
管理だとかの輩ばかりで
もはや 同じ釜の飯を食い
共に戦う意識も 俺には無くなった。
大分 時は流れた
もう 俺は 俺自身を 解放しよう。