とある朝の社内特別執務室で
マネージメントから
「先週の夜の話進めますね」
そうだ 先週 このお方と タイマンで酔っぱらって話したんだ。
あいつをヴェトナムから マレーシアに戻してもらって
俺は 後1年位で 仕事を辞めるよと。
2週間後 ヴェトナムから舎弟が来馬し、
マネージメント同士の打ち合わせ中に二人だけでお話した。
「娘二人 日本の高校に入れなきゃならないし
正直 ヴェトナムの事務所は 居所がなくったので
マレーシアに戻りたかったので 了解してもらって良かったです」
ウン ウン。了解って なんだ?俺が望んだ事なのに。
「私も もう50になったんで ボスが65になる
5年後に引き継げるように頑張ります。」
ン? なんか話が違う。
その晩 ヴェトナム組二人とマレーシア組二人で呑む。
マレーシア・マネージメントが
「みんなボスの体の事を心配しているので
今回の超法規的処置で 後5年 頑張って下さい。」
ハ~?
「現場や出張が減れば まだまだやれますよね!」
エ~?
待て 待て 話が違うだろ
俺が 君に言ったのは
何十年も博打打って 勝ってきたけど
もう 勝ち続ける事は出来ないし 疲れるのだよと。
悪魔に売り渡す歯も もう無いしと。
誰もが 酔っ払いの話は 聞き流してしまうのだ。