1973年だかのFacesの解散コンサートを見ながら
高校生の頃の事を思い出した。
オレとヨコタ君は 宮原駅から高崎線に乗る。
いつも 同じ車両の同じドアから。
熊谷から乗り込んでいた オシダ君が 真ん中にある棒の処にいる。
よ~ よ~と言いながら オレタチは 赤羽で赤羽線に乗り換え 池袋へ。
そして 少し歩き 東上線に乗り換え 上板橋で降りる。
示し合わせたわけでは 無い。
この列車が ギリで高校の門が閉じられる前に 辿り着ける。
高崎線が遅延すると オレタチは 赤羽線を板橋駅で降り 東上線下板橋に走る。
が 上板商店街 中本ラーメン店傍の お惣菜屋さんで 白米に 好みの天婦羅を
乗せてもらう 持ち帰り朝食を買う事は 外さない。
さて その通学途中 その頃 出始めのKISSやQUEENが好きだった
オシダ君が なんで ロッド・スチュワートとFacesが受けるのかと?
オレは 即答で ロッドのケツがヒップなのだと。
あんなヒップなケツは スージークアトロなんて 遙かに超えてる と。
オシダ君は文系だったので 一緒に帰る事は無かった。
オレはと言えば ヨコタ君と三茶の趙君と
池袋 西口のシケタ 地下の喫茶店で
どうでもいいような ナポリタンを食べ チョットだけモクモクして
次のライブで 何をやるかを 話す。
趙君が 聞く ヒロカワ なんかいい唄があるか?
あ~ オレがやりたいのは こないだ 池袋シアターグリーン・ホーボーズコンサート
で聴いた 林亭の「さるまたの唄」だな。
そして オレタチ三人は オレが違法録音したテープでコピーした。
ヨコタ君は買ったばかりのバンジョーが弾きたかった。
それも ソフトな可愛げな長髪とベルボトム ロンドンブーツで。
趙君は リーゼントなのに ベルボトム オランダポッコリ靴さ。
そして オレはと言えば ほぼ ほぼ浮浪者の恰好で
「さるまたの唄」をやった。
そんな 遠い記憶。
https://www.youtube.com/watch?v=c91m11VDl-8