2014年8月24日日曜日

2014年夏の旅の記憶 其の四

朝 起きたら 下にはカンチが寝てた~♪
まだ皆が寝ている車両内を
チョットだけ 一人で徘徊した。


ベッドが畳まれ 朝食が運ばれてきた。
豚肉入りの お粥。
再び アホバカ話と爆笑で 
阿房列車ならぬ 阿呆列車化しながら走り続ける。

昨日から 気になっていた事があった。
後ろの車両に 白装束の集団が居て 
何か怪しい宗教関係の方々の様な気がする。

あっちの車両に行って戻って来ると
白装束に代わっていて 勧誘し始めるんじゃないかとか話していた。
食堂車に行ってみたかった俺は
白装束集団に異様な興味を示す さくらを連れて肝試しに行く事にした。
後ろの車両に入ると 通路両側から 白装束の方々が
「お~入~り~、一緒に白装束を着~ましょ~」と言いながら
ワラワラと震わせた手を伸ばしてきた。

なんて事は おきず 白装束の皆さん 
配給されているパンやら カップヌードルをお食べになられていました。

食堂車で 厨房を撮っていると 写真お断りだと言う。

なんか 特別なレシピが隠されているんだね。
メニューを見せられるので 朝食を済ませた事を忘れて
また食べそうになったが 丁重にお断りして 自分の車両に戻る事に。

さっき同様 揺れる車内を俺が歩き 
俺の腕にさくらが後ろからしがみついて歩く。
嗚呼 この状態に カンチがギターを持って 一緒に唄いながら歩けば
「裸足の唄歌い」を再現して 小銭も稼げたのにと地団太を踏んで悔しがる二人だった。

再び白装束集団貸し切り車両を通り抜け 白装束化する事もなく戻った。
白装束集団見学記をネタに またアホバカ話だ。
もう半日以上 「命の水」を呑んでないから
手~ 振るえてるんとちゃうか~と訊かれて 
わざと俺が手を震わせる。
そして 白装束集団がこちらの車両に入ってきたら
我々は 手を震わせて 勇造ファンクラブに勧誘したらどうやろうか?とか

30年位して 勇造ライブで「大きな自由」や「大文字」の時に
ハンズアップをしようにも 腕が上がらんで こんな感じになるんとちやうかと
さくらがやったのが 左手で右腕の肘を掴み 右前腕を立てて
前腕を揺らしながら 手首のスナップで手を震わせるハンズ・ポーズ!
みんなで一時間位震わせていると なんか至福が降りてきて
白装束よりも我々の方こそ 危ない集団状態になった。

震えるハンズ・ポーズが生まれた歴史的瞬間だった。
この後は、何かと言うとこのハンズ・ポーズでネタをやる事になる。

そんなこんなで Hat Yaiに到着
ここで 後ろの車両を離し ディーゼル車を取り換える。
ホームを見ると 行き交う人達が煙草を吸っているので
俺は ホームに降りて 大気汚染をし 
俄か鉄くんと化して 解結、連結作業を見る。


 

車窓からの景色は、マレーチックに変わってきた頃
国境駅Pandang Besar (マレーシア ぺルリス州)に到着。
ホーム上の建屋に入り タイ出国審査、マレーシア入国審査をして
建屋を出て同じホームに停車している列車に再度乗り込む。
ここで マレーシア鉄道(KTM)のディーゼル車と交換。
再び 鉄くんとなって解結、連結作業を見る。


順調に列車は走り アホバカ話と震えるハンズ・ポーズで笑っていると
終点のバタワース駅に無事到着。
フェリーでペナンに渡り、ツーリスト向け無料周回バスでホテルへ。
総勢14名でゾロゾロ 昼食へと 徘徊。
目当ての麵屋が見つけられないが
ビールが呑めれば それで十分と 別の店に入る。
チョット ブラブラして こじゃれな店でワインを呑む。
ホテルで休んで 夕食がてら ブラブラ

ペナンは華人の島 
華人のお盆+中秋節でド派手な中華屋で夕食。
仮設営の廟で拝拝して さっきの店でまたワイン。
アホバカ話と震えるハンズ・ポーズで笑い続ける。


そして今夜もカンチとの愛が深まる夜が更けて行く。