あれは いつやったろうか?
URCを知り オダサクを知ったのは
紅顔の美少年の10代前半。
オダサクの小説は 安吾や太宰とは
まったく違う。
安吾も太宰も 如何に文学的死を求めるのかに終始したけど
オダサク 旨いもん食って ええ女と過ごすか
で そんなんが ちょっとだけ 世間様と違う生活でも
ええやんか!
と 言ってるような気がする。
あれから 45年近く
いまだに春一、自由軒、たこ梅にも行かず
梅田飲食街の看板に茶々を入れながら
関東者は 生きていくのだ。
ちょっと あっちに行く時に
春一見たいな とか
自由軒でライスカレー食べたいな とか
しょうむ無く呟くと
西の女が言う
「あんさん おでんはスジやで ここにあるで~」
俺が 最期に食べたいおでんは はんぺんなのに。