2022年1月15日土曜日

人生には 分岐点が数回ある 選択は個人の自由だ で、それが?

下川裕治さんの「12万円で世界を歩く」1990年、「12万円で世界を歩く リターンズ(赤)」2019年、「同(黄)」2020年、「世界一周ビンボー大旅行」1998年、「10万円でシルクロード10日間」2019年を再・・読、新読している。
一冊目が元本で 他4冊は元本を辿る旅だ。
元本の旅は、1988年89年であり そこから30年以内の旅だ。
オレが 仕事で初めて馬来西亜に出張したのが89年、92年本格的に居ついて30年経つ。
この間 東南亜細亜諸国に出張しては短中長期滞在をしていたので つい行った事のある街や国が登場するとグルグルマップで確認したり、あの頃はあの国やあの街にも行ったなと反芻確認するので 遅々として読み進めない。
下川さんの旅は 他の本もそうなのだが、移動と街を徘徊しているだけで観光はしていない。
オレは出張三度笠なので、昼は御仕事し 晩は同行者や現法出向者と呑んでいたりするので オレがその街を徘徊出来るのは 早朝だけで 勿論観光なんぞとは無縁だった。
激しい時は 各国ワン・ナイト・スタンド・亜細亜ツアーだった。
朝市がホテルの近くにあれば行く、無い場合は路地巡りして路上屋台で朝食。
単独の場合、晩は 帰りがけに総菜屋で打包かルームサービスで部屋呑み。
タイ・サラブリ・ノンケーの宿に一ヵ月近く居た時は ルームサービスが無かったが 一階に安い中華料理店があり メニュウを入手し 宿に帰ると フロントで1,2品を毎晩順番で番号注文し ボーイさんに部屋まで持って来てもらった。全料理制覇す。
その上 ボーイさんに頼んで パッタイやバ―ミー、カオマンガイ、メコンウィスキーを買って来てもらった。
宿に帰り着くのは夜8時過ぎ、小さいSCもあり、小規模フードコートもあるそれなりの街なのだが 街灯が少なく 暗い、疲れもあり、部屋で他の仕事もしなきゃならなかったので 夜に徘徊する気が失せるのだ。
朝は 7時過ぎにタイローカルスタッフが迎えに来るので 徘徊している暇もなく、その上 土日も現場仕事だった。
オレの唯一の愉しみは、スタッフの昼飯を買出しに行くローカルスタッフに同行して、掘立小屋のブッカケ飯屋で自分用のオカズを選ぶ事だった。
そして 悲劇が起こった。
その日 選択したオカズの一つにブツ切り豚肉ナンプラー煮込みがあった。
現場事務所で 発泡スチロール容器から食べていた。ガリっと音がした後 口中に異物感が。
豚の骨だなと亜細亜あるある感で 口から出した。
出てきたのは豚の骨と出張前に入れたインプラントの割れた仮歯だった。
食わなきゃ午後の仕事が出来ないので 弁当完食す。
宿に戻り 口中を鏡で確認するとオネジ・アンカーが寂しく屹立していた。
一週間後 吉隆坡に戻り 歯医者に行くと アンカー曲がってるから 打ち直しと言われた。
トホホ。
そして あの数年で 5本打ち込んだ全てのインプラントも  もう~居ない~♬ 誰も居ない~ ブラックフォール~♬ワタシは~けして忘れない~30年前のこの本を~♬