2021年12月21日火曜日

何かを誰かが屠り 食べる

 前の会社に就職して 2週間後位に明日はS模屠場に廃水処理の点検に行くから 7時に会社(恵比寿白金)に集合と告げられた。

小田急線の始発に乗り一時間半掛けて 会社に行き 車で用賀から東名高速 港北PAで立ち食い掻き揚げ蕎麦を食って 降りたのは町田ICだった。見慣れた街なみ、街道筋を通り 着いたのは オレのアパートから 自転車で3,40分の処だった。

屠場敷地にズカズカ入って行くと 白い作業着を着た方々が革の腰帯 右にナイフ 左に研棒で 歩きながら 時折 ナイフをシュッ シュッシュと研ぎながら歩いておられる。 

オレの目の前を横切るゴンドラは隣のハム・ソーセージ工場に繋がっている。その瞬間は 例えば映画で 何か知らない場所や時に前方から ドッ ドッドと押し酔て来る様な感じだった。匂いもオレは気にならない、つぶしの工程や内蔵、面の処理も勉強できたし 昼飯にトンカツも食えた。

その後 廃水負荷の高い 放血作業場で放血採取し 何度で丁度よい煮凝りが得られるのかを素手で潰して設計基準とするかを毎日 遊んでた。

ようやっと 実機をいれたが 思うようにはならなかった。オレの朝の仕事は 廃水受槽に入りポンプのストレーナーに付着したホルモンを素手で引きはがし、次に 煮凝りを取りに来た農家のトラックに煮凝りを入れる為 固まり過ぎた煮凝りにダイブしスコップで降ろす作業をした。

そして 廃水処理操作盤室に戻り ストーブで 朝一番のモツ素煮込み(水も味も要らないモツから水分が出る)に ホンノ少しだけタラ~っと醤油を垂らして食べた。 

つぶしたてのモツ(内蔵)は熱い この状態でどう調理するかがきもだ。何度も御裾分けを貰ったが 熱量が減少すると美味しく無いのだ!