2014年9月30日火曜日

いい感じよ

とんぼの本で「つげ義春 夢と旅の世界」が出た。
つげ義春 デビュー60周年記念保存版。



小学生の頃 町内に変な本屋があり
昼も薄暗いけど 半分は 貸本が並んでいた。
既に 少年漫画は 月刊誌から週刊誌に移行してたと言うのに。

お小遣い帳に 消しゴムとか算入して
「墓場の鬼太郎」は その本屋で借りて読んだ。
その中に つげ義春もあった。
「ガロ」もその本屋で知った。
続いて手塚治虫の雑誌「COM」が創刊され
定期購読を親に進言した。 親には これは許容範囲だと思った。

が 「ガロ」は チョット許容範囲を超えそうなので
暫く 変な本屋で借りて読んでた。
貸すのが既に変なのだが。
なんか 翌月には 買い取りも出来た。

つげ義春の漫画は キリキリ タンタン チョット変だと進みながら
最終コマ 半頁一コマ 見開き一コマで 
ド~ンと 奇妙さを残しながら 訳が分から無い がっ ゾワッと心が揺すぶられた。

何度も 何度も 読み返して 数年が過ぎると
いつの間にか 大好きな つげ作品は「海辺の叙景」の最後の一コマになっていた。



で このコマにいつも 流れる音は 渡辺勝の「あなたの船」なのだ。

http://www.youtube.com/watch?v=g4GlqqaS9m4