しばらく お家には帰っていないが
大好きな 食べ物屋さんが 幾つかある。
閉店した店 まだ続いてる店。
谷底にある お家から 狭い道を歩いて上がり
30年以上 横切った工務店を過ぎると公園にぶつかる。
そこを右に折れ 微妙な交差点を渡り
左に進むと そのお蕎麦屋さんがある。
なんにも主張しない店構えで
ただ そこに ある。
引き戸を 二つ開いて 店に入る。
正面には テーブル席が少々。
左には 上がり框の畳席 右にも。
正面の台の奥には 調理場さ。
定食もあるけど 蕎麦が旨い。
蕎麦屋さんだからね。
重ね蕎麦が 好きだ。
三枚重ねの蒸籠 薬味は葱、辛みオロシ、山葵。
30年前は 2枚を追加したが 今は食べられない。
お酒をヒヤでもらい 蕎麦を待つ。
かつては同行者3人 漫画雑誌を読みながら 待ったものだが
少し大人になったので 約2名で 大人の会話をしながら 蕎麦を待つ。
周りでは 家族連れの子供が泣き
上司と部下が なにやら 口喧嘩。
変わらない 店の風景。
一合のお酒が 呑み終らない内に 蕎麦が。
蕎麦の香り 汁が美味しい。
食べ終わり 蕎麦湯を呑みながら
僅かに残った 酒を グイッと飲み干して店を出る。
登って来た道を下って 家に戻るか
このまま バスに乗って「天麩羅あづま」でもう少し呑もうか?
で