2014年9月29日月曜日

私たちには物語がある

ここのところ 読み続けている 角田光代の書評(彼女曰く 感想文)

僕は 本が好きなのだ。
豪華本、単行本、文庫本、冊子、ガリ版刷り、カタログ、取扱説明書
どれも同じ手触り、読み触りの本は無い。
それは 小説でも 詩集でも エッセイ、ルポルタージュ、漫画
とにかく 言葉があるものが好きなのだ。
嫌なのもあるけどね。

ホールデンの事や 鴨ちゃんや ジョーや 武田百合子や
幾つもの本について 書かれている。

で お気に入りは長田弘の詩についてだ。
長田の詩について言及する前に
「猫に未来は無い」(長新太画)が出てくる。
このエッセイ集は 晶文社版を 中学生の頃に読んだ。
猫は 前頭葉が無い(小さい)から 未来を見る事が出来ない。
けっこう 衝撃的な話。

でもね 未だに 未来なんか 想像できないんだ 猫じゃないけどね。

で 角田さんは 「猫に未来は無い」に 結婚をイメージする。
僕は ふーんと思いながら 長田と同時代(?)の
詩人吉野弘の「祝婚歌」が 結婚式でよく読まれていると言うニュースを思い出す。
あの詩は テーマは好きだけど 詩そのものは好きでは無い。

できれば 叫ばず 長すぎず その言葉が出てきた前後も無いのに
言葉を読んだ時 ブワッと入って来る 詩が良いよね。

「どこへもゆき、
どこへもゆかない。
立ちどまる。」

さて 長田弘の詩集を 探そう!