2015年2月2日月曜日

幼児狩り

小学生5,6年から 中学にかけて 女性の作家を読んだ。
瀬戸内晴美、富岡多恵子、倉橋由美子、金井美恵子、河野多恵子だ。

瀬戸内晴美は 不倫小説から 「美は乱調にあり」で 大きく舵を切り。

富岡多恵子は 池田万寿夫と同棲して 詩人から 小説を書き始め。

倉橋由美子は 「スミヤキストQの冒険」で 主義と男を断罪した。

金井美恵子には 「夜になっても遊び続けろ」で 触発された。

そんな頃 発表年から だいぶ遅れて 読んだのは 河野多恵子だ。
同じ頃 読んだ沼正三「家畜人ヤプー」とは 違う 男女の愛。

淡々と書かれる行為は 刺激的だ。
仄かな記憶なので 間違っているかも知れないが
スキ焼鍋を背中に置いて 牛を食べる
洗濯バサミをいろいろな 身体の部分に挟み 引っ張る。

が そこには 愛する人への 感情が 渦巻いていた。

人の肌に併せると 暖かい。
身体の奥に 触れると 熱い。
そこの機能が 排出する器官であっても。

河野多恵子の死を悼みながら 
この人の小説にであえた事を 淫したいと想う。