シンガポールの 伝統的をウリにした客家料理屋には、
豆腐に塩漬け豚挽肉を詰めて炒めた「客家醸豆腐」があると聞く。
吉隆坡の有名料理屋に その名も「客家飯店」がある。
料理名に「客家」と冠したメニューが幾つかあり、
それらの料理は 同種の中華料理と明らかに違う。
当然の様に「客家醸豆腐」もある。
客家と明記する以上 他店や屋台と何か違うかと言うと、
な~んにも 違わないのだ!ごく一般的な「醸豆腐」だ!
「客家醸豆腐」と看板に書いている屋台とかでも、
客家と名乗らない他の醸豆腐屋と違いがないのだ。
これが、ちょっと気になる事なのだ。
馬来西亞で食べる一般的な「醸豆腐」の特徴は、
1. 詰め物は、豚肉よりも魚のすり身が主流(モスリムも食べられる様に)
2. チリやオクラ、苦瓜にも、魚のすり身が詰まっている
3. 薩摩揚、蒸しすり身、揚げ豚皮もある
4. 上記の素材を揚げる又は炒る事もある
5. 素材にスープが掛った「スープ」、甘辛ソースが掛った「ドライ」がある
6. チリソースに付けて食べる
7. 麺の具として、醸豆腐の素材を置く店もある
ここ馬来西亞では、客家と冠してようが、いまいが、
このスタイルが「醸豆腐」なんだ。
華人に「醸豆腐」が客家料理なのかと尋ねると、
客家は、客家料理だと答える。
他の華人は、客家起源だろうが、馬来西亞中華料理だと言う。
そして 誰もが聴き返してくる、こんな風に。
「なんでそんな事を聴くの?美味しければ それだけで良いんじゃない?」
そりゃ そうだ!
参考になったのは、下記のブログと本です。
http://www.redcook.net/2009/09/21/the-yong-tau-foo-stuffing-mystery/
http://singaporecooking.blogspot.com/search/label/hakka
「東南アジア丸かじり旅」根津清著
「シンガポール美的亜細亜食堂」有本香著
0 件のコメント:
コメントを投稿