2016年1月5日火曜日

内側が変容し続ける

久し振りに会う友達とは
読んだ本のやり取りをしている。
今回 受け取った本の中に
「沢田マンションの冒険」加賀谷哲朗著があった。

あっ これは 何処かでインプットされたマンションだと
壊れかけたメモリーが囁いた。
10何年も前の本の一部だったり
何処かの雲の上で 観た日本のTV番組だ。

このマンションの外見は チョット見には 普通だ
そびえたつクレーンや
1Fより上に延びるスロープを除けばね。

建築意匠的には ガウディの奇抜さも
日本の有名建築家の押し付け空間も無い。
だって 沢田さんは そんなね~
芸術空間を創ろうとしたわけではない。

スクラップ&ビルドって プラントや建物であるけど
外側をスクラップしないで 内側をスクラップ&ビルドし続けている。
こうしたら もっと住みやすく
住んでる人達が 場と時を共有できるスペースを
つくるために エンヤコラ。

沢田さんの最終形は10階まで伸ばす予定だった。
沢田さんは、建築意匠屋でも 建築士でも無い
多分 強度計算もされていない建物
梁は合ってないし。
でも まだそこに すっくと立ってる。

東南亜細亜では よくある事で
ふと ビルを見上げると 屋上の上に
ドカドカ 新たな階層が伸びている。

建築は 内外の意匠で語られる事が多いけど
変容し続ける内側で 共存できる空間で過ごしたいよね。

 
伸びる為の 角と 伸びた荷重を受けられる杭を持とう!

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