2017年10月15日日曜日

柚木麻子著 「3時のアッコちゃん」双葉文庫

或る日曜日の朝 
Blind Sweet Tanとのセッションを終えたが
予定していたトイレットペーパーとキッチンタオルの
買い出しは止めて 本を読む。
BGMは Lowell Georgeが生きている頃のLittle Featだ。
2時間弱で 読了。

前作「ランチのアッコちゃん」同様に
4話の短編のうち キーパーソンのアッコちゃんが
アッコちゃんとして登場するのは 2話のみ。
2話には アッコちゃんの店の名前が会話や
アッコちゃんらしき人の姿が行き交う街に垣間見えるだけ。
それも 神戸と梅田の話なんだ

で 今回は、3話目「シュシュと猪」がウレシイ。
本社転勤で 東京から神戸岡本に引っ越してきた塔子が
住人のお土地柄と猪ベティにウンザリしつつ 
ホンの少しだけ 馴染んでいく 他愛の無い話。

神戸で生まれ 岡本の女子大に通い 
卒業しても岡本でシュシュの店を開き
サークルの先輩後輩とも仲が良い3人娘の一人が言う。
「神戸女子のネットワーク、すごいでしょう?
大抵の人と、どっかでつながってるんよ」
でも 理解不能な事に
サークルの先輩って男子なのだが。

で 猪がフツーに 生活の中に存在する街。

この十年位 若い女性作家の小説をよく読む。
チョット軽妙で ホンの少しのハードな現実に
小さな幸福の種子が埋め込まれたような小説。

ナルホド。
少しだけ 分かった様な気がする
この作家達は 少女の頃に
くらもちふさこ、紬木たくや大島弓子等々を
読んで育った世代なんだろうなと。














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