2016年3月7日月曜日

枕を代え 水を代え 流れ続ける事もあるさ と 誰かが言う


僕は 先週末 極東の国で 何日か過ごし
亜細亜の片隅にある 家に戻り
洗濯と雑用を数時間して
東海岸北にある 国境の南の街に来た。
6時間半の 運転は単調で 
アクセルに置く 右足と調和する車と
カー・ステレオから流れる 音楽だけが 救いのクルージング。

昼食もとらず 午後3時に 辿り着いた街では
何時でも それなりの食事が取れる 極東の都会と違い
「私は この匂いが嫌い だから 食べないの」と
極東の彼女が言った 「マック」か「ケンタ」だけだ。
マクドナルドで ビーフ・バーガーとフィレオフィシュを
珈琲で流し込み 現場で仕事をこなす。

僕は お酒を調達してから ホテルにチェックイン。
ルーム・サービス・メニューが部屋に無い。
フロントに電話すると メニューを持って来てと言うと
TVのホーム画面にあると。

一ヶ月で システムが変ったようだ。
が 数秒毎に変わる 画面
料理の名前だけのメニュー。


仄かな記憶で 頼んだOX Tail Soup

サーブされたけど 以前付いていた
ガーリック・トーストだったかライス 付け合わせの野菜が無くなっていて
大きすぎる クレイポットスープだけを飲む。
スプーンだけで 牛骨に付いた 肉と脂身を分離して食べるのは
何処かに行ってしまったモノタチと 再び出会う位 難しい。

そんな 夕飯の 一時の後
僕は シャワーを浴び 
夜の髭を剃り 新しいTシャツに包まれて 眠ろう。

 
Rolling and Rambling on My Life
 








2016年3月6日日曜日

「The Danish Girl 」VS「Carol」@ SQキネマ そして「少年愛の美学」と月

今回の旅に持参した本は
松岡正剛「稲垣足穂さん」 荒俣宏+松岡正剛「月と幻想科学」だ。
「少年愛と月」は 40年以上の思考のテーマ。

って 一文字も読まず
SQキネマで「The Danish Girl」と「Carol」を鑑賞した。

「The Danish Girl」は 偶々 妻ゲルダのモデルをした事で
本来の自分に目覚め 性転換手術(卵巣移植も)した
リリー・エルベの映画。


「Carol」は、パトリシア・ハイスミスの小説「The Price is Salt」
テレーズとキャロルの女性間情愛をテーマにした映画。



どちらも 「美しくも愛に燃え」だ。
登場人物は 儚く 悲しく 美しい。

が この二つの映画に決して表出しない テーゼがある。
最も美しい 情愛は
解放されている管にある世界だ。
閉ざされている管の情愛は 決して 解放の美に向かわず
何処かで 閉塞し 終わりを迎える。

そして 今 稲垣足穂に戻るのが 美学だ。




2016年2月29日月曜日

緩やかに シッカリと 生きる

寄り添う リズム 
 
私は閉じたバルブになりたい
 
荒ぶる馬は 路地で何かを待っている
 
猫は 様子を伺っている
 
魚は チョットだけ 休んでいる 
 
人は市場で 気が昂ぶっている
 
伊藤君は 生が溢れていた
 
そして 此処では
昼の礼拝のアザーンが流れ
人の営みが 続いて行く

 

 

2016年2月28日日曜日

座屈しない柱達

垂直に 無言で 起つ
 




 
短期垂直荷重に対して
折れない様に 少しだけ 曲がる 美しい姿勢

2016年2月27日土曜日

そして コンケーンに陽は落ちて

ティックとヒロの宴が終わり
コンケーン クンの家へ。
水浴びさせてもらって マッタリとユルユルした時間を愛でる。
馬来西亞に住み始めた頃も
現場の帰り 職人の家で
溜め置きの水を借り マンディーをさせてもらった。
生き返った後 マッタリと過ごす 陽の高い夕方。


クンが面倒みている今日演奏したバンド。
ピン・プレーヤーと笙吹きの少年二人が
勇造にいろいろ質問して
その答えを 噛みしめる様に ずーっと聞いているのが印象的だった。

クンの車に乗って 夕食の農園へ。
途中 市場で 夕食の御買い物、僕も「命の水」を仕入れる。




「これから行くのんは プンの別荘の農園
プンは大酒呑みで ヘビースモーカーな奴や
毎日呑むプンが 一年に何日呑むんや?って聞いてきたさかい
あの名曲ができたんやでぇー。
プンは ああ見えても 普通の弁護士やねん。
廣川君 気ぃあうと思うは~」


360度地平線の果てまで プンの農園のド真ん中
ささやかな盛り地で 徐々に陽が落ちるのに合わせて 呑む。




気持ち良くなってるとプンが 僕に聞く
「普通の仕事って 何してはるの?」通訳のおかげで京都弁。
ここからは 東南アジア共通英語で 直接会話
「水を限りなくH2Oにしたり、汚れた水を川に戻せる水にする仕事」
「フリーランスで してるの?」
「弁護士と違って フリーランスで出来る事じゃないから
普通の会社員だよ。」
「お前は Save Water Manか!」



そうやって コンケーン郊外の陽は落ちて
Save Water Man コンケーンに来たら 電話しろと言う
プンとハグして クンの車でホテルに帰った。



三人で 少し呑んで 
もう少し ここに居てから 移動する二人と
おやすみって言って 別れる。
僕は 早朝 此処を離れ 馬来西亞に戻った。

幾つ 会わない時が過ぎても 
何時間か前 別れた様に 会えるのって いいな。

ありがとう クン、プン!
また会おうね 勇造、ヒバリちゃん!




 
 

2016年2月21日日曜日

Wedding Party @ Na Nong Thum

赤い糸で結ばれていた二人の腕は
白いミサンガ テンコ盛りで 婚姻儀式は終了。

宴会場には歩くとチョットあるから車で移動するって。
で 車が入って行った先は これって 学校ですよね?!
運ちゃんは ガシガシと校庭を突っ切って 講堂に横づけ。


 
スピーカーはチェーン・ブロックでスケア・ホルディングに吊られ
出番を待っている。
 

お料理もドンドン出てくる
箸をのばす 67歳 待ちきれない
男が今 ここに居る~🎶
 
 

バンドもいいね! 
やっぱり ピン弾きは タイ・バンドのセンターさ。
 

 
やっぱり 踊らなきゃ タイじゃない!

 
昼の宴は 終わった。
 

2016年2月20日土曜日

Wedding Song @ Na Nong Thum

コンケーンから 車で一時間半 ナノーントゥム。
この村で育った 新婦ティックは 最初の勇造奨学生だ。
新郎ヒロは 20年前 この村にホームステイしてた。
そして 二人は出会う。
それから 幾年 フェースブックで再会 お友達承認 今日に繋がる。
遠い日の記憶 ヴァーチャルな再会 リアルな幸せ。
赤い糸は 20年間紡がれながら 結ばれた。

さて 朝の9時前 始まる 始まるよ 


ティックの家から そこし離れた所で控える新郎

 

新婦の家に ドンガラ ガン ガンと 行列は進む

新婦を渡さない 関門が何十にもある
でも 最後は金さ

ようやく お家に上れるね 足を清めて

紐でグルグル 繋がる

まっ 何処にでも いるよね こんな風に 覗く人が
 
 
紐を結ぶ
従士は 大変さっ!
 
4月から ティックは 日本で生活するそうな
君の笑顔が 続きますように!