中学生の頃に繰り返し読んだ。
当時の本は、日本の倉庫にあるので、確認できないが、
題名は、「飛べ!イカロス5号」だった様な気がする。
総経理が読んだのは、72年(刊行年)か73年。
高校生の梅棹エリオが熱気球で飛びたいと思い立ち、
友人達とあれやこれやしながら、資金協力、物資協力を受けてはいるが、
ほぼ自前で熱気球を製作、69年に日本で初めての熱気球で飛んだ体験記。
目的を達成する為に、何が必要で、その必要な何かを入手する為に、
何をしなければならないかを考え実行する。
熱気球で飛びたい梅棹エリオの磁場に 人材や物も、集まって来る。
この本を何度も読み返したのは、
思い込みだけで、目的を達成させてしまう行動力に共鳴したからだ。
就職しなくっても、天下国家を論じなくっても、
こんな風に生きていけるんだと単純に思った。
梅棹エリオの本は、この一冊しかないし、再び熱気球で飛んでもいないし、
その後何をしているのかも知らない。
著者紹介では、父が文化人類学者の梅棹忠夫とある。
彼にとっては、偶然父が梅棹忠夫だっただけだったんだろうな。
当時「熱気球で飛んだ冒険家」とか書かれている記事を見た事もあるが、
彼は冒険でもなんでもなく、熱気球を振興させる為でもなく、
単純明快に ただ熱気球で飛んでみたかっただけなんだって、
総経理は、あの頃も 今も思っている。
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