2014年10月30日木曜日

アカイ アカイ

しばらく NHKのニュースも見ず
ネットの新聞も トップしか見ていなかった。
26日に赤瀬川原平が無くなっていた事を昨日知った。

親の「朝日ジャーナル」を盗み読みしていて
アサジャを包装紙とした 櫻画報で赤瀬川原平を知った。

1971年に青林堂から「櫻画報 永久保存版」が上梓されるが
その頃は 上梓された事を知らなかった。
72,3年頃に永久保存版の存在を知ったが 
どこの書店、古本屋でも見つけられなかった。

そんな74年に青林堂から アサジャその後 
新包装紙「現代の眼」含むを増補した
「櫻画報激動の千二百五十日」が上梓された。
美麗函入り 大判 値段は忘れたが 当時2千円前後だった様な気がする。
欲しくて 欲しくて 高校の帰り
池袋パルコ内 詩の専門店「パウロル」
毎日 手に持ち 撫ぜて 匂いを嗅ぎ 頬擦りし 
溜息を尽きながら 棚に戻した。
書店員から 気味悪がられてきたので
清水の舞台から 飛び降りて 購入した。
その日のお小遣い帳には 参考書と記載した。

それからは 赤瀬川原平は フェーヴァリット・アーティスト
超芸術トマソン、路上観察学会、老人力、日本美術応援団、尾辻克彦
宮武外骨を知ったのも 赤瀬川原平だ。

今年6月に豊田市美術館で天才アラ~キ展を観た際に
赤瀬川原平の「全面自供!」を購入。
そのすぐ後 某雑誌の安西水丸追悼号の追悼文偽造があり
赤瀬川原平の家人が
「寝たきり 入院中で 文章なんか書けません」とコメントしていた。

28日から 千葉で大展覧会が始まる 二日前に亡くなり
自ら華ををそえられた。

合掌。

2014年10月28日火曜日

もう誰にも止められないんだ!

さて 某月某日 いつもの様に
歩いて三分の 中華屋に昼飯に行き
事務所に帰り際 舎弟が訊いて来た。

Bossが行ってる 歯医者って何処?」
「あ~ ブキビンタンの小っちゃなとこだよ」
「いいっすか そこ~?」
「いいかどうかは分からないが
 今の状態を考えると 推して知るべきかな?」
「歯を押すんすか そこ?」
まっ 馬鹿の言う事は ほっといておこう。
「どうしたんだ?」
「歯の詰め物が取れたんで 歯医者探してるんす」
あっ そっ!

で 事務所に戻り いつもの様に
下の入れ歯を外し 付け替える前に
お口クチュクチュ ペッ。
カラン~とシンクに音がして
なんか物体が クルクル回っている。
さっき食べた物には そんな 音がする具が無い 餡かけ麺だ。

よく見ると それは歯~
鏡を見ると 下歯で唯一残っていた自前の歯の処が
虚ろにポッカリと って言うより
インプラント一本を残し 綺麗に歯茎だけになっていた。

形有る物は いつか 無くなってしまうし
無くなる物は 所詮 不要 無用な物なのだ。
それを 断捨離と言う。 
もう 誰にも止められない 急速に生まれたての原始に進化する俺を!

今晩の夕食は 横浜家系ラーメンを模した 鮭御飯であるが
海苔が咬めない 俺がいる~🎵


2014年10月27日月曜日

鞄一つで やって来た頃

今日は セッションに Blind Sweet Tanが来なかった。
な~んも やる事も無いし
だ~れとも 話す事も無い そんな日。

埋蔵物の整理をした。
22年前 1992年の9月頃の写真が出て来た。
リビングにキッチンが付いていて
寝室とバス・ルームのフラットだった。
多分 当時も今も コンドミニアムでは 最少のフラットだ。 

備え付けの家具、テレビ以外 殆ど 何も無かった。
あったのは 幾つかの鍋、幾つかの食器、そしてファミコン。
音楽は、ドカベン箱ノートブックにCDを入れて聴いてた。
まだ 5インチから3.5インチFDになる頃だ。

だって 鞄一つで やって来たんだから。

そんなんでも 1,2ヶ月に一回
当時のスタッフを呼んで オープン・ハウスをしてた。
来た奴等に一人一品作らせて 陽が高いうちから呑み始めた。
今じゃ そんなのを ナンチャラカンチャラと
カタナカ英語で言うお家パーティーだけどね。

この焼き付け写真には マジックでキャプションが付いていて
裏には 平仮名の説明書きがある。
22年前 この写真を倉庫番の娘NP(当時幼稚園児)に送る心算だったようだ。
そんな 焼き付け写真は 少しだけ 色が褪せている。

今も棲んでる同じコンドミアム
前も 後ろも 見える風景は同じだけど
一寸離れると 無かったコンドミニアムや 歩く人も違う。


長居をしす過ぎたようだ~♪

2014年10月26日日曜日

Stork – On – Trentは 今日も雨だった

英国での検査は 最終検査日3時に終わりホテルに戻った。
Stork – On – Trentの街を徘徊して無かったので
ホテルの近所のスーパーへ
お酒を買いに行くついでに 徘徊する事にした。

おやまぁ~ ここでも「Jersey Boys」を上映しているのかな? 

 

英国の彼方此方で見かける 
煙突付きレンガ造りのお家やお店。



まだ10月半ばなのに Xmas 休暇を
どう過ごすのかって聞く英国人。
サンタの為に 煙突があるんだろうな。


 

雨が強くなってきたので
大慌てで ホテルに戻った。
 
 

何処にも行く気がしないので
夕食は ルームサービス
生後28日の仔牛のリブアイステーキのレア
柔らくて 私でも噛めます。


 駅前には陶器の街を象徴するWedgewoodの銅像があった。


小さな駅舎でも こんな感じ。
 
 

滞在中は 曇っているか 雨が降っている
実に英国的な天気だったけど
検査の目途ついた 十分間位
太陽がのぞいたよ。

Bye Bye SOT もう二度と来ないかも知れないけど。


 

2014年10月22日水曜日

Movie in the Sky with Wine

往復24時間強のフライト モクモクは出来ないので
ひたすら白ワインを呑み 黙々と機内映画を観つづけていた。
飛行機に乗ってる時にしか観ない映画ばっかりだけどね。

1.「オー ファーザー!」
伊坂幸太郎の小説の映画だね 原作に忠実に作られてた。

2.Gravity
サンドラ・ブロックの映画は 「Speed」から機内上映では欠かさず観てる。
この映画 なんとほぼ全編 サンドラだけしか出演していない。
トーゼンですが 会話もほとんどなく サンドラのうめき声と短い独り言だけ。
転形劇場の無言劇を思い出した。

3.Rise of the Planet of the Apes
4.Down of the Planet of the Apes
「猿の惑星」の新シリーズ2作。CGの威力。
唯一 感動したのは 水力発電所を再稼働して 電気が通じた時に
コンビニみたいな所で CDをかけるとなんと
The BandThe Weight」が流れる Wow!素晴らしい!

http://www.youtube.com/watch?v=otRr23Brir8

5.Godzilla
前回のハリウッドより オリジナルに近い ゴジラ!
M.U.T.Oと戦いながら 建物を壊しまくる。
そ~ いや~ ゴジラ好きのレッド・ネックが居たな。ね~ドン!
 
 
 

6.Man of Steel
これまたリメイク スーパーマンだ!
ゴジラ同様 戦いながら 建物を壊しまくる 迷惑者のお話。

7.Edge of Tomorrow
桜井洋の「All You Need Is Kill」の映画化だね。
始まりの何シーンかの トム・クルーズの情けない姿がいいね。

8.「万能鑑定士Q モナリザの瞳」
松岡圭祐のQシリーズの映画化だね。
さっきまで タイトルも 内容も 思い出せなかった そんな映画だった。

9.「日本の旅 利尻」(?)
映画では無いけど よくある旅と食べ物のTV番組。
内地の人が 移住して 地元の食材だけで 作るピザが印象的だった。

10.The Grand Budapest Hotel
この映画は 観たかった映画だ!
この映画を観ながらブタペスト上空を通過した偶然に 感激!
できれば こんな所ではなく 映画館で観たい。
英語のセリフも80%位は理解したつもりだけど
やっぱり 字幕付きでね。再鑑賞要!

 
 

11.Maleficent

 
「眠れる森の美女 Sleeping Beauty」のヴィランだ。
この数年 ディズニー・ピクチャーが得意としてる
アニメの実写(CG)リメイク & Another Side of Story
Snow White ; the Huntsman」も秀逸だった。

パラマウントの「Hansel & Gretel: Witch Hunters」はダメだけどね。
ヘンゼルとグレテやると言った奴が居たな。

グリム寓話には 勧善懲悪に潜む悪意と
子供の邪気の無さが生み出す残酷で満ちている。

今もいろんな悪意と残酷が世界にあり
不自由な職場、生活がある。
だからこそ 必要なのは この映画で繰り返される
 
 
“It’s True Love Kiss!”

2014年10月21日火曜日

Engineer Strange Love Machine!

お仕事の話ですが 英国に とある機械の検査に行きました。
私 とても ワクワクしていました。
なぜなら この機械が好きなのです。

これまで 設計したシステムで
大中小 手動、半自動、全自動と50基近く 触ってきた機械。
その名はフィルター・プレスだ!

今回のは 最大級のプレス 
2m2.5mの濾板が111
全幅4m 全長13m 全高6m フワフワ WOWOW!



 
他の機械が 主に回転運動で
忙しなくグルグルしつつ 五月蠅く音がし
「ねっ 見て 見て 頑張って お仕事してる ハッ ハッ!」
と所作が なんとも いやらしいのだ。

その点 このフィルタープレスの所作は なんとも 上品だ。
まず 濾過-圧搾工程では ドロドロ水を注入して
脱水 濾過 圧搾し 水を排除する。
この工程は 機械の目的の90%近くを担っているのに静寂です。
お仕事してるのかどうか 音からは判別できません。
時折 増す締めで 吐息をされるので あっ お仕事されてると 安心します。

 

 大いなる幻影を終え この方は雄叫びをあげられます。(コアブロー)
まるで ゴジラやガメラが 休息から戦いに赴く時の様に。

 ここからは 賑やかし 板を動かす子が ジャカ ジャカ動き
板を開け 板状のケーキを落とします。
この時に 各種の脱滓補助機御能があるけれど
今回の英国製では 思わずニヤリとした。
板を搬送中に 何度か行ったり来たりし
板がスイングするのだ!

まるで ダンスの様に。思わず Wow!と漏らすと
英国人が サムズ・アップして 満面の笑み。

 

動きは 楽しいけど ケーキが綺麗に落ちるかどうかは 別だけどね English Man!
そして 全てのパーツがホームに戻り
この方は 次のお仕事を 静かに待ちます。
なんて 奥ゆかしいのだろう 好きさ 好きさ そんな君が。

なのですが この機械を動かす時に 
私が最も愛する事がある。

発酵後のドロドロを脱水 圧搾する。
圧搾したケーキは。。。。

もしも 濾液が 日本酒だったら~♪

もしも ケーキが酒粕だったら~♪

そうやって いつまでも 仕事は続いて行く~♪