2010年3月21日日曜日

働き者の店員が居たフィッシュ・ヘッド・カリー屋

馬来西亞、星州には、フィッシュ・ヘッド・カリーがある。
読んで字の如く 魚の頭のカリー。
さて、今回は 15~6年前に、吉隆坡の繁華街ブキ・ビンタンに数カ月あった
フィッシュ・ヘッド・カリー屋の話。

開店当初に 知人4人で行ってみた。面積的には、広くない。
一階と二階に客席があり、立っているインド人がやたらと多い。
ざっと見て、10~15人。どうやら 店員の様だ。
その内の一人に、二階の席に案内され、
フィッシュ・ヘッド・カリー(以下FHC)を注文する。ビールを頼む。
客は 我々の他に居ない。
10分位して、先程の店員が缶ビールの6パックを二つとグラスを持って来た。
彼の息が少し荒い。缶ビールには、7-11の値札が。
どうやら、近くの7-11に、走って買いに行った様だ。
グラスが冷えていないので、次はグラスを冷蔵庫に入れといてねと
知人が余計なお世話を焼く。

同じ店員が、FHCを抱えて来る。
見ると、どでかい洗面器というか、タライの中に、どでかいマグロの頭の様なのが、
カリーの中に鎮座している。
こんな でかいFHCは、見た事も、食べた事も無い。
同じ店員が、ナンと飯を持って来る。ビールを追加。
同じ店員が、7-11に走る。
大量のFHCとビールで、お腹がパンパンになった。
いっぱい店員がいるのに、働いているのは この男だけ。

しばらくして、もう一度行くと、
また同じ店員のみ働いている。ビールは7-11。でも、グラスが冷えていた。

もう一回行ったら、閉店してました。あたり前田のクラッカー。
だって、客より店員が多くて、働いているのは一人だけだもん。
味は悪くなかったのにね。



日本米、冷奴、イカ・オクラ・トロロ、豆腐と青菜の味噌汁

2010年3月20日土曜日

わんこそば状態のバナナ・リーフ カリー屋

この何年も 食べに行っていないが、
インド・カリー屋で、バナナの葉っぱを皿代わりにしたカリー屋がある。
バナナの葉っぱは殺菌効果が有るのだそうな。
この手のカリー屋は、屋根だけ掛かった店や、
壁があっても、入口は扉ではなく、シャッター全開のオープン・エアーの店が多い。
Petaling Jayaにあった店は こんなおもてなし。

席に着くと、バナナの葉っぱがテーブルに敷かれ、フックラ蝦せんべいが置かれる。
ステンレスの壺に入った 数種類の野菜チャツネも置かれる。
店主が何を食うのだと聞いて来る。
単品料理(具)の魚や、タンドリー・チキン、マトンなんか頼む。

飯の器を持った店員が、肩越しに、飯をバナナの葉っぱに盛ってくれる。
単品料理を持ってきた別の店員が、肩越しに、料理を置いてくれる。
別の料理を持ってきた別の店員が、肩越しに、置いてくれる。
カリー汁の器を持った別の店員が、肩越しに、盛ってくれる。
又別のカリーを持った また別の・・・以下略。
盛り付けられた バナナの葉っぱを、上から見ると
中央下側に飯、中央上側に単品料理、左右半楕円上に、数種類のカリー汁が点々と。

食べ始める。店員が後ろでウロウロ・キョロキョロ。
カリー汁が少なくなると、カリー汁店員が黙って おかわりを盛ってくれる。
飯が少なくなると、飯店員がおかわり。
又別のカリーを持った また別の・・・以下略。
無間地獄のおかわり。

この連鎖を断ち切る方法は、ただ一つ。
おかわりを置かれる前に、バナナの葉っぱを手前に畳む事。

数種類のカリー汁、飯、蝦せんべい、野菜チャツネは、基本セット。
単品料理(具)は、一品毎に課金。
お値段 よく覚えてませんが、一人10RM(300円)位だった様な気が。

次は カリーつながりで、働き者の店員が居たフィッシュ・ヘッド・カリー屋の話。



オクラ納豆、トマトと玉子炒め、爆肉

2010年3月19日金曜日

Nasi Kandar ナシ・カンダー

総経理は、ナシ・カンダーと発音しているNasi Kandarは、
タミール発音だと語尾が巻舌でカンダールになる。
インディアン(モスリム経営が多い)のブッカケ飯屋。
マトン、魚、野菜等各種カリー(ココナッツミルクの入ったマレー風も)、
タンドール・チキンや魚、野菜の単品料理が
10~20種類位 各々パットに入って 並んでいる。
店員が皿に飯を盛り、こちらが指さす2~3種類の料理を飯の上にのせ、
最後に2~3種類のカリー汁(赤いの、茶色いの、黄色いの、緑の)を別々に飯にかけてくれる。
これに、テ・タレで、大体4~6MR(180円位)。6MR は、高い!
テ・タレは、ポットとカップ間で糸引きの様に往復させ、
練乳と紅茶を混ぜた極甘ネットリのミルクティー。
Nasi Kandar屋は、カリーを手軽に食べられ、そこそこ美味しい。
時々 呑んだ帰りに〆のナシ・カンダーをしたりする。
クレープ状の生地を焼き重ねたロティに カリー汁のロチ・チャナイと
テ・タレを付けて1~2RM位。朝食・オヤツに最適。
ペナンのナシ・カンダー屋が美味い店が多い。

民族毎にブッカケ飯屋の呼称が違う。
マレー系は、Nasi Champur ナシ・チャンプー
華人系は、経済飯 Economy Rice。
総経理の利用頻度は、経済飯>ナシ・カンダー
ナシ・チャンプーは、・・・・・。

華人系の経済飯屋は、自分でパットから飯の上に盛るセルフ・サービス型が多い。
やはり、カリー料理が何種類かあるのだが、カリー汁だけかけるのは、タダみたいなもの。
会計終わった後に、具は1種類なのに、
カリー汁をジャバ・ジャバかけている 強気のローカルを良く見かける。

大阪で総経理を思い出してナシ・カンダールを食べた お嬢さんは、
ゴミ出す時にも思い出してくれるんだって!ゴミと一緒に捨てられちゃったりして。
次は、わんこそば状態のバナナ・リーフ カリー屋の話。

今日、勇造通信Vol. 108が、出羽の国より届いた。切手は、なるとだった。
ありがとう土田会長!
ナポリタン

2010年3月17日水曜日

大阪の馬来西亞料理店

mint嬢がナシ・カンダーを食べた店「亜洲食堂チョウク」。
su-yan隊長が食べに行く「宏亜楼」。ネットで調べてみた。どちらも大阪にある。

「亜洲食堂チョウク」
馬来西亞料理専門ではなく、秦料理他亜細亜料理を出す店の様だ。
ナシ・カンダーの他に、馬来西亞料理の菜単としては、
ロティ・チャナイ、カヤ・トースト、蝦せんべい、ジャックフルーツ・チップス、
馬来西亞でも店舗が多くない 潮州肉骨茶(白い)がある。
鶏飯はソースが掛っていないので、「海南鶏飯」では無く「カオマンガイ」だね。
おぉ、雰囲気は華人の喫茶食堂「コピ・ティアム」じゃないか!
馬来西亞には、いろんな素材のチップスがある。総経理は、大根チップスが好き。

「宏亜楼」
ここは、星州中華料理店と書かれている。
同じ地域、同じ民族構成、元は同じ国。だから、星州料理、馬来西亞料理は ほぼ同じ。
菜単を見ると、もう完全な星州・馬来西亞中華料理のオンパレード!
海南鶏飯、フィッシュ・ヘッド・カリー、福建肉骨茶(黒い)、クリスピー・ポーク、
カンコン・ブラチャン、ペーパー・チキンもある。
日本語表記なので、実際のローカル名と違っているが、
干撈麺:雲呑麺(ワンタンミー・ドライ)だっ。グリーンチリの酢漬けも付いてる。
海鮮あんかけかた焼きそば:星州スタイルの福建麺(ホッケン・ミー)だな。
北京ダック:皮付き肉ごと切断されているので、
北京ダックと云うものの 鶏飯屋にある広東系のロースト・ダックだ。
この店は凄いと思ったら、シェフはシンガポーリアンでロースト屋出身。
さすが su-yan隊長だ。味は、大いに期待できる。

他にも肉骨茶が食べられる店があるようで、恐るべし 大阪っ!

ホルモン同好会分派肉骨茶同好会の関西在住者は、食べに行くべし!
そんな事には関係なく、直帰した日は、
トンカツ、トン汁、サラダ、ポテサラ、
年末に持ち帰った日本米が終わったので、
美味しいタイ米。

食文化の違いについて考えてみる 其の二



昨日の続き




では、この三民族が宴会等で会食する時は、どうなるかというと、キーは、ハラルだ。
・タブーの多いマレー人に合せて、ハラル料理を食べる。
 食材は、鶏肉、ウロコのある魚、野菜の料理となる。
 ハラル認定中華料理店なんて店もある。
・華人の結婚披露宴で時々見かけるけど、
華人とイスラム教徒のテーブルを別々にし、華人はノンハラル料理、
イスラム教徒には別メニューのハラル料理を供す場合も。
・徹底した菜食のインド人は、自分で菜食のカレーなんかを持って来る事もある。
・会食中、非イスラム教徒が酒を呑む事は問題無い。
で、宗教上の食のタブーを持たず、酒呑みの総経理が
如何に この3民族の料理を食べ、お食事を御一緒するかというと、
・味や調理にバラエティーと発見を感じられないと
総経理が思っているだけなのだが、
 どうしても マレー料理は、避けてしまう傾向にある。
・まったく素面なマレー人の中で、一人で酔っぱらっているのも辛いので、
 一緒に呑んでくれる華人やインド人の所に行く傾向にある。
・インド料理は、好みではあるけど、毎日食べるのは、つらいのと、
 酒の肴に各種カリーだけって、寂しいので、偶に食べる程度。
 高級インド料理屋に行けば、いろいろな料理があるのだろうが、
 行くのは、バナナ・リーフをお皿代わりにする所なので、
 ご飯食べ放題、各種カレーが御代り出来る所なので、カリー飯屋なのね。

となると、他意は無いのだが、ローカルと何処かで食べながら、
呑もうかっとなると、華人と中華料理に行く事になってしまう。

いつになるか分からないけれど、次は、食習慣上での食文化の違いを書いてみよっと。
お気に入りの大根ドレッシング。 チキンカリー、ポークカリー

2010年3月16日火曜日

食文化の違いについて考えてみる 其の一

地域性、民族性、宗教上で、食べる素材或いは食べる事のできる食材が違う。
食文化の違いで宗教上のタブーが日常的に確認できるのが、ここ馬来西亞だ。
馬来西亞は、マレー人、華人、インド人が暮らしていて、
それぞれの民族が信仰する宗教によって、食材のタブーがある。
・イスラム教徒のマレー人
豚、イカ、タコ等毛やウロコで覆われていない動物・魚介及びノンハラル食品はタブー。
毛やウロコで覆われていないと皮膚に不潔な物が直接触れるので不浄だそうな。
ノンハラル食品とは、
上記の不浄な食材、定められた屠殺方法で屠殺されていない上記以外の食材
及び不浄食材の抽出物が混入したり、不浄食材を調理した鍋釜で調理した食品の事。
飲酒も駄目。
・ヒンドゥー教徒の多いインド人
肉食を禁じているので、菜食又は少なくとも神聖な牛は食べない。
ヒンドゥー教徒ではないのか、カーストが低い人なのか、
良く分からないのだが、時々菜食になる人や牛肉を食べる人がいる。
飲酒はOK。
・何でも食べると思われている華人
基本的に仏教徒なので、中には牛を食べない人、
短期的な修行中なのか菜食を一時的にする人がいる。
宗教上の理由ではないが、生食を避ける人は多い。
飲酒はOK。

華人は、中国料理に他民族の料理を吸収する傾向があるが、
宗教上のタブーと民族の調理の歴史で、料理・食文化は 3者3様。
昼時は、民族ごと別々にそれぞれの料理屋台に行く傾向が強いと感じる。
日本のホルモン同好会に捧ぐ肉骨茶

2010年3月14日日曜日

どこかで、だれかが

今日は副業土曜出勤。
早く着いたので、朝マック。
ソーセージエッグマフィンセット。



招待状を貰った関西の お友達が今晩会ってる人。

この人、マレー語で招待状が作れなかったので、
総経理には、招待状が来なかったので、
特別に、ハートブレーカ―ズのぺティさんに見せて貰いました。